2019年10月28日-11月2日
タヒチパールプロモーションさまの多大なるご厚意により、(一社)日本真珠振興会SAフォローアップ研修として「タヒチアンパールスタディツアー」に参加致しました。
その模様を数回に分けてレポートいたします。
美しいタヒチアンパールを育むタヒチの美しい自然とそこで得た学びをシェアしたいと思います。
研修の最後はパペーテから車で約1時間(約60km)の場所にあるフランス国立海洋研究所(Ifremer Center Du Pacifique)へ。
一般見学はしていないそうで今回特別な許可を頂いたそうです。
こちらの研究所では約40人の方が働いていて、そのうち研究者が10名ほどだそうです。
全研究の中で80%ほどは黒蝶貝の研究をされているとのこと。
エビやシャコ貝、環境問題の研究もしているそうです。
現在、タヒチアンパール(黒蝶真珠)の養殖において、母貝のほとんどは天然採苗です。
採苗とは
真珠を育てる母貝を採取することです。
海で自然発生した稚貝を採取することを「天然採苗」
施設などで人工交配させた稚貝を採取することを「人工採苗」と言います。
こちらの研究施設では人工採苗の研究などもしています。
↑沢山並んだタンク。この中に稚貝は…いません。
稚貝の餌となるプランクトンを培養しています。
人工採苗の大変な所はこの「餌作り」だとも言われています。
非常に沢山の餌が人工採苗には必要です。
使われている水もろ過、殺菌という管理をされています。
それぞれの容器の中に約400万枚の稚貝。
光をあてると見える小さな粒々。これが稚貝です。
ある程度の大きさになるまで水槽で育ち、その後ネットに入れ海へ。
ネットにいれるのはエイや亀などから守るためです。
↓こちらは大きくなり、挿核手術をした貝を入れるネット(カンガルーネット)
このネットに1枚ずつ入れることにより脱核したかどうかが確認できます。
(挿核した貝すべてに真珠ができるわけではなく、すぐに核を吐き出してしまう(脱核)貝もあります)
黒蝶真珠の人工採苗はまだ研究段階とのことですので、今後が楽しみです。
人工採苗の他に遺伝的な研究もされていました。
真珠ができるまで。
(フランス語だとなんだかおしゃれ)
黒蝶貝も育つ地域によって個性が出ます。
右の赤みが強い黒蝶貝はマルケサス産。
左の緑が強い黒蝶貝はリキティア(ガンビエ諸島)産。
明らかに見た目が違います。
それぞれの貝で育った黒蝶真珠たち。
核と共に入れるピース(細胞片)の色調コントロールについても研究されているそうで、ピースだけではなく母貝との組み合わせなども研究段階だそうです。
↑は突然変異のアルビノ種の貝。
白い虎や蛇と同じようなもので色素を持たない(薄い)突然変異種です。
アルビノの外套膜をピースとして使うと白い黒蝶真珠ができます。
今回の研修では多方面からの見解を伺う事ができ、新たな学びと気づきが沢山ありました。
私はあくまでお客さま(エンドユーザー)にお伝えするのが一番大切な仕事です。
今回の専門的な学びをいかに「わかりやすくお伝えできるか」を何度も資料や写真、ビデオを見返し、自分の中で消化していきたいと思います。
難解で専門的な事を「あ、なるほどね。そういうことなのね!」と沢山の方にお伝えするのが私の役目だと思います。
そしてそれがタヒチアンパールをはじめ、宝石、ジュエリーへ親しみを感じてもらえる一歩となるよう、努力と発信を重ねます。
この度は大変貴重な機会を頂き、本当にありがとうござました。
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