2019年10月28日-11月2日
タヒチパールプロモーションさまの多大なるご厚意により、(一社)日本真珠振興会SAフォローアップ研修として「タヒチアンパールスタディツアー」に参加致しました。
その模様を数回に分けてレポートいたします。
美しいタヒチアンパールを育むタヒチの美しい自然とそこで得た学びをシェアしたいと思います。

タヒチ、という国はなく正確にはフレンチポリネシア(フランス領ポリネシア)と言います。
人口29万人、118の島々が集まっています。
環礁と呼ばれる環の形をしたサンゴ礁が特徴で、タヒチアンパールの生育にも大きな影響を与えています。


今回は一番大きなタヒチ島(パペーテ)とランギロア島に滞在しました。

タヒチ便は直行便が週2便。
成田空港から出ています。
約11時間の空の旅。
日本の夕方発なのでゆっくり機内で食事した後、早めに寝てしまえばそれほど辛くないスケジュールです。
現地との時差は-19時間、+5時間(前日)が計算しやすいですね。

機内ではタヒチに関する情報が日本語でわかりやすく説明されていました。

タヒチでは色々な場所で歓迎のレイをかけてくれます。
滞在中にいくつ頂いたでしょうか。
5つか6つ頂いたと思います。

タヒチ島に着き、そのままランギロア島へ移動。

タヒチの花「ティアレタヒチ」は色々な場所で見られます。
ジャスミンに似た優しい華やかな香りです。

「ゴーギャンズパール」にて核入れの見学です。

黒蝶真珠や白蝶真珠は最初6ミリ程度の核を入れ、真珠を育て一旦取り出し、真珠が入っていた「真珠袋」に再挿核をして更に大きな真珠を作ることがあります。

この作業を「ダイレクトオペレーション」もしくは「セカンドオペレーション」と呼びます。
今回はその再挿核の模様を見学しました。

最初の挿核で育てられたタヒチアンパールたち。

真珠を作るためには核だけではできません。
「ピース」と呼ばれる細胞片を核と一緒に貝の中にいれます。

あこや貝の挿核手術では貝の中に入れた時、ピースがわかりやすいように赤く色を付けます。

黒蝶真珠でも同じ作業工程を行っており基本は同じなのだと再確認させられます。
黒蝶真珠に入れる核はキトサンが塗布された黄色いものでした。


キトサンを抗生物質と言われていましたが、おそらく「抗菌」効果を期待しての塗布だと思います。

貝殻はこれまで何度となく見てきましたが生きている黒蝶貝は初めて見ました。
本当に黒い…。
貝の縁(ホタテなどで言う貝ヒモの部分)は外套膜と言い、この部分が核と一緒に入れるピース(細胞片)です。

タヒチでもケシはケシでした。
日本での呼び名がそのまま世界で使われているのはなんだかおもしろいですよね。
(ケシとは無核真珠の総称で養殖真珠の副産物です)

以前は2,000程度の養殖場がありましたが現在は400程度に減少しているそうです。
最近大きな黒蝶真珠が市場に出ないのは再挿核(セカンドオペレーション)をしない養殖業者が増えているから。
再挿核をしても確実に大きく育ち、浜揚げできる保証はありません。
リスクの少ない1回目の手術のみで小さなタヒチアンパールを作る養殖場が増えているそうです。

ざっくりとした成功率ですが
100枚挿核して
40粒くらい真珠が採れ(品質関係なく)
丸いのは20粒程度
質も良い美しいものは7.8粒だそうです。

作れば作るほどできるものなのではなく、大変希少なものだと数字を伺いますと改めて考えさせられます。

 

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