このピアス、私と会った事がある方は「よく着けてるよねー！」と思われるかもしれません。
仕事柄それなりの数のジュエリーは持っていますが、なんだかんだと愛用している1軍ジュエリーは限られてくるものです。

このピアスを手にしたのは記憶が確かなら15年くらい前。
ドバイ出張でシンガポールのメーカーさんから購入したもの。
（香港出張だったかも。もう前すぎて記憶が曖昧です…）

デザインが本当に理想的でまさに一目ぼれでした。
探してみるとこのタイプはそう出会えないです。
（このピアスの好きな所を挙げだすと長くなりますので、この話は別の機会にしたいと思います。）

フープタイプはデザインも好きなのですが「着脱が簡単でなくす心配がない。」というのが便利で会社員時代はほぼこれでした。
チャームを作れば着せ替えも出来ますので1つのピアスが何役にも活躍してくれます。

15年使い倒して、先日初めての「新品仕上げ」をしてもらいました。
「新品仕上げ」「仕上げ直し」は通常の洗浄ではなく、職人さんにしてもらいます。
小キズをとり、磨いてコーティングをし直してもらいました。

このピアスはK18WG製です。
ジュエリーをお求めになったり、オーダーしたりする時に「白がいいけれどPtとWGどちらにしよう」と迷われる方は多いと思います。

WG（ホワイトゴールド）は金にパラジウムなどを混ぜた合金です。
YG（イエローゴールド）に比べて、パラジウムのおかげで白くはなりますが、Ptのような白さではありません。
500円玉硬貨のような「黄味を帯びた白」です。

WGのジュエリーは「黄みを帯びた白」の土台の表面に白く見えるよう「ロジウムコーティング」が施されます。
Ptにも同じロジウムコーティングを施す場合が多いので（コーティングなしのPtジュエリーもあります）見た目は同じです。

以前は金とプラチナは素材相場を比較すると圧倒的にプラチナの方が高値でしたのでリーズナブルなご提案の為にWGをお勧めすることもありました。
しかし、今は逆転してプラチナの方がはるかに相場は安いです。
ですから、重量をかなり使うものでなければPtをお勧めすることが多くなっています。

15年酷使して、やっと仕上げ直ししようかな。と思うくらいですので、そうそうすぐにコーティングが取れる事はないと思います。
チャームですと、揺れますので摩擦が起きやすく、コーティングが取れやすい使い方ですね。

動きの少ない（摩擦の少ない）ジュエリーはお使いになる頻度にもよると思いますが、あまり気にされなくてもいいと個人的には思います。
手持ちのジュエリーで仕上げ直ししたい、と思うくらいコーティング取れが目立つWGジュエリーはこのピアスだけでした。

どれくらい色が違うかは↓の写真がよくわかります。
写真は拡大なので色の差はよくわかりますが、ピアスとチャームが同じ色で着用していたら「そういえば黄色っぽい？」というくらいだと思います。