先日お納めしたジュエリーリフォームをご紹介いたします。


お母さまとお義母さまから譲られた2本の指輪。
そしてこれからもう出番はないだろうと思われるルビーの指輪。
これらを材料に素敵な1本をお手伝いいたしました。

リクエストは「2つのダイアモンドを1本の指輪に」です。
お二人のおかあさまから譲られたダイアモンドをこれから活躍しそうなジュエリーに、と素敵なリクエストです。

ビフォー画像をご覧いただくとおわかりになると思うのですが、少しだけサイズ差があります。
同じ大きさ、もしくはコントラストのある大小ですと比較的デザインしやすいです。
どのような工夫をしようなかなぁ、と色々試行錯誤いたしました。


完成をご覧いただきますと、良いバランスで大小になっていますよね。
大きなダイアモンドをより大きく見えるようにミルジョワ仕様(ふくりん+ミルグレイン)に。
そして小さなダイアモンドはすっきりと爪留めに。
留め方で感じる大きさが随分と変わります。

ダイアモンドの指輪の貴金属はPM刻印。
年代もののプラチナはPtではなくPM刻印が多いです。
純度まで刻印されているものが少なく検査しますとPt850相当のことがほとんど。
今回も検査でPt850相当と出ましたので材料使用せず、下取りさせていただきました。

ルビーの指輪がPt900でしたのでこちらの貴金属と脇石のダイアモンドを材料として追加使用、同じサイズのメレダイアモンドを腕に追加しました。

普段はあまりジュエリーをお着けになられない、デザインもシンプルなものがいい。と最初は言われていました。
3パターンご提案してご相談が進むにつれ「ちょっと冒険してみようかしら。」と今回のデザインをお選びいただきました。
シンプルなデザインももちろん素敵ですが、普段あまりお着けにならない方こそ「一つで満足度の高いジュエリー」をお勧めしたいと思います。

足したり引いたりのコーディネートはとても楽しいものですが、それはある程度ジュエリーに慣れ親しんだ方の楽しみ方なのかもしれません。
「あの指輪があった」「これを着けておけば安心」「一つでジュエリー欲が満たされる」
ジュエリーを特別な時のもの、と思われている方はまずは「一つで満足度の高いジュエリー」をお手にされてはいかがでしょうか。
お手にされる機会が多ければ多いほどジュエリーが馴染み、お似合いになります。

「ジュエリーを身に着ける」が日常の自然なことになりましたらとても嬉しいです。

ご利用ありがとうございました。

 

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